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入院生活 その2

分娩したHopital privé d'Antonyでの入院生活、生活編。

病室は、一般病室か個室かを仮登録時に希望を出すことができる。

一般病室はセキュで完全カバーされるので自己負担なしで、個室の場合は個室料金が自己負担。

一般病室は二人部屋で、各部屋に備えられているシャワー、トイレが共有となる。

アントニーの場合、個室料金は一泊150ユーロ。

入院なんかと全く無縁だったので、そこそこのホテル並み料金にビックリしたが、さらに一泊300ユーロのVIPルームもあるそうな。

値段は張るが、個人的には断然個室派。

フランスでは、赤ちゃんに問題がなければ、分娩直後から、母子ともに同じ病室で過ごすことになる。

当然のことながら、生まれたばかりの赤ちゃんは朝夜関係なく泣くし、特に初産だと、授乳が上手くいかず、夜中に赤ちゃんが泣いていることが多々ある。

そうすると、精神的にドッと負担がかかってくるし、必死に授乳しようとしてさらに疲れる、っていう繰り返し。

赤ちゃんが2人いると、その時間が倍になるので、そう考えると二人部屋っていうのは、心身ともに休まりにくい。

また、出産後は、トイレに行く度に子宮をシャワーで流すので、それが共同っていうのは、潔癖症ってわけではないが若干抵抗がある。

私は個室が満室だったので、二人部屋を一人で使っていたが、当然、料金は個室料金。

自己負担の個室料金も、ミチュエルでカバーされている事が多いので、事前にご確認を。

私のミチュエルは、出産の場合、内容に関係なく出産一時金が支給されるので、出産関連の費用は、費用毎に払い戻しされなかった。

出産時の麻酔医の超過料金や個室料金といったカテゴリー毎には支給されず、一括で××ユーロ支給。

と、計算すると料金が全額カバーされないことが発覚!

慌てて相方のミチュエルに確認すると、上限はあるものの、個室料金、麻酔科医の超過料金など内容毎に払い戻しされるという。

そんな訳で、出産直前に慌てて相方のミチュエルにも加入した。

と、話が横道にそれたので、元へ戻して。

入院期間は、基本的に、普通分娩の場合4日で、その間、母子の医療ケアーと赤ちゃんの世話を行う。

病室には、夜中も含めて一日中、産婦人科医、助産師、看護師、小児科医、小児看護師などが行ったり来たり。

産婦人科医と小児科医は一日一回程だけど、助産師&小児看護師さんは朝、昼、晩、夜中と少なくとも4回は回診に来る。

助産師さんは、出産後の状態チェックと必要に応じて薬を配布したりとママの担当。

赤ちゃんのお世話のサポートをしてくれる小児看護師さんは、授乳を中心に日常のお世話についての指導、サポートをしてくれる。

特に授乳時は、授乳の度に、内線で連絡して病室に来てもらった。

なにせ、初めてなので何で上手くいかないのか、どうすれば良くなるのかが全く分からないので、それをサポートしてくれた。

赤ちゃんの沐浴、マッサージやおむつ替えは、共同の沐浴室で行う。

初回は小児看護師さんに指導されながら行い、後は必要に応じて、自分で沐浴室へ行き行う。

沐浴は2日に一回程度、マッサージは沐浴後など必要に応じて、とのこと。

うちのべべちゃん、初めてマッサージをした時に、あまりに気持ち良かったのか、マッサージ中にウンチをしてしまった。

このへんは、初産でなければ必要ないんだろうけおど、初産の私たちには質問が色々できて良かった。

沐浴室はママばかりかといえば、そんなことは全くなく、多いのはパパとママ一緒、というパターン。

うちも、沐浴初回は相方が行い、その後も家では基本的に相方担当。

私が沐浴デビューしたのは、かなり後で生後1か月頃だったような。。。

食事は病院食というよりは、カンティーヌ(学校や会社の食堂)のような感じで、しっかりした味付け。

朝はパン、ジャム、バター、チーズまたはヨーグルト、オレンジジュース、ホットドリンク(コーヒー、紅茶またはホットチョコレート)。

お昼よ夜は前菜、メイン、サラダ、チーズ、デザートの構成で、スープはぬるいがメインは暖かい状態で出される。

それほど美味しいものではないし、私的には味が濃すぎると思ったが、まあ、普通に食べられる。

食事の時間は、朝は8時、昼は13時、夜は7時で、朝と夜は配膳後30分くらいすると早々に下げにくる。

食事が授乳とかぶったりしてしまうと、片付けに来られても、ほとんど手も付けてない状態。

もちろんそんな時は、後で回収に来てくれるのだが、夜は下手すると翌朝まで忘れられている。

それとは逆に、昼はかなりのんびりしていて、早く下げてほしいなぁ、といった感じ。

廊下には電子レンジと給水所があり、自由に使うことができる。

総合評価としては悪くないと思うが、唯一のネックは、スタッフによって言うことが若干違うので混乱があった点。

24時間稼働している病院には、昼と夜のスタッフがいる。

さらに、私の場合、木曜日の夜遅くに出産したので、平日と週末で医療チームが異なり、助産師、看護師、小児看護師それぞれに4人いた。

初産であまり知識もなく、疲れた状態で、4者4通りの異なるアドバイスを行われるので、結構混乱してしまった。

それを除けば、分娩時の対応も良く、明るく清潔な病室だし、場所も分かりやすいのでなかなか良かったかな。

入院生活 その1

分娩したHopital privé d'Antonyでの入院生活についてご紹介。

陣痛が激しくなったお昼頃、病院でもらった入院準備リストの荷物を持って車で産院に到着。

車は病院の駐車場に泊めて、平日のお昼だったので、普通に診察するように産婦人科の受付へ。

すぐに出産用の受付に回され、簡単に陣痛の始まった時間や今の状態を説明。

そのまま分娩準備室へ入り、チェックを受けた後、出産用に用意してきたTシャツに着替えて分娩室へ移動。

分娩台(ベット)に落ち着いた後は、まな板の上の鯉状態。

なされるままに各種測定器、点滴なんかをつけられて、麻酔科医に下半身麻酔をされる。

下半身麻酔は、針を刺す部分に、部分麻酔を打たれるので、痛みはほぼなし。

麻酔した後は、常時陣痛の状態をモニタリングされており、定期的に助産婦さんがチェックに来るのみで、部屋には私と相方のみなので、意外とリラックス。

痛みも治まってくると、前日の夕食以降は何も食べてないので、お腹が減ってきた。

陣痛のある程度の段階までは、水とリンゴジュースなら飲んでもいいということなので、地階にある病院のカフェでりんごジュースを買ってきてもう。

長時間なので、相方も、助産婦さんに適当なタイミングを促されて、昼食と夕食を食べに出かける、といった感じ。

出産前は、病院ではどういう風にするのか、手続きはどうしないといけないのか、などなど色々想像してみたりもしたけど、当日は、特に何も考えることもなく、病院関係者の人たちに身を任せるって感じ。

病院到着から出産まで、ホイホイと水が流れるように、っていったら大げさだけど、何も考えることなく、受付→分娩準備室→分娩室→陣痛→出産と進んでいった。

入院手続きは、陣痛の合間に相方が用意しておいた書類を渡して行った。

麻酔は、痛みがひどい場合はボタンを押して自分で追加できる。

といっても量はいくらでも入れれるわけではないので、それでも我慢できない場合は、麻酔科医を呼んで追加。

陣痛中に何回か聞きかれたけど、麻酔を追加してーってくらい痛かったのは、出産開始の1時間前くらいかな。

その頃から少しずつ痛くなってきたけど、それでもべべちゃんの頭が出てきた時との痛みには比較にならない!

痛いは、呼吸法が変だったからか喉が渇いて喉が痛いことといったら!

それでも、助産師さんの掛け声とともに、いきむこと約30分、べべちゃんが無事誕生!

ささっと看護師さんに連れられて、相方と一緒に隣室へ行ったべべちゃん。

綺麗に洗われて洋服を着せられて戻ってきた。

戻ってすぐ胸の上に置かれたべべちゃんは、おっぱいにかぶりついて初乳を飲み始める。

ついさっきまでお腹にいたべべちゃんが今腕の中にいるなんて、なんだか不思議だなぁ、なんてぼーっとした頭で考えていた。

と、その間に、胎盤排出、それから会陰が少し避けてしまったので縫合をされた。

全てが終わって、べべちゃんを抱っこして車椅子に乗せられて病室へ移動したのは病院に到着してから13時間ちょっと経った頃。

助産師さんや看護師さんのチェック、説明を受けて、べべちゃんを横に夕食を食べて、やっと就寝。

最初の陣痛開始から考えると19時間弱、長い一日の終了。



【必要書類リスト】
carte d'identité (身分証明書)
carte Vitale ou attestation (カルトヴィタルまたはセキュ加入証明書)
carte de mutuelle et attestation de mutuelle (ミチュエルカード、証明書)
attestation CMU (CMU権利がある場合はその証明書)
attestation AME (AME権利がある場合はその証明書)
carnet de maternité pour les assurées de la RAM (RAM受給者は妊娠手帳)
justificatif de domicile (住居証明書)
chèque de caution de 300 EUR (保証金300ユーロの小切手)
chèque de caution de 3 000 EUR pour les non-assurées sociales (セキュに加入してない場合は保証金3000ユーロの小切手)
fiche de désignation de la personne de confiance (信任者指名書)


【入院準備リスト】
--- 赤ちゃん用 ---
出産当日
〇1 sous-vêtement (下着)
〇1 paire de chaussettes ou chaussons (靴下、またはルームシューズ)
〇1 grenouillère (パジャマ)
〇1 bonnet (帽子)
〇1 serviette de bain (バスタオル・・・お風呂用なので出産当日は必要なし)
〇1 thermomètre digita (赤ちゃん用の先の柔らかい電子体温計・・・薬局スーパーなどで購入可、出産当日は必要なし)
〇1 brassière en laine (ウールのカーディガン・・・ウール以外でもOK)

入院中
△6 chemises ou bodies en coton (コットンの下着)
△6 grenouillères (パジャマ)
×2 paires de chaussons ou chaussettes (靴下、またはルームシューズ・・・あまり使わなかったので一組あれば十分)
〇1 turbulette ou gigoteuse (スリーパー)
△3 serviettes éponge (タオル・・・おむつ替え用)
×1 peigne (くし・・・全く必要なし)
×1 brosse à cheveux (ヘアーブラシ・・・全く必要なし)
〇1 paquet de changes complets (おむつ)
×huile de massage bébé (sans amande douce) (マッサージオイル、スイートアーモンドなし・・・産院で準備されていたので必要なし)

--- ママ用 ---
出産当日
〇1 grand T-shirt (大きめのTシャツ)
〇1 slip en filet (使い捨てショーツ・・・個人的にはNUKがおススメ)
〇1 paire de petites chaussettes (小さめの靴下)
〇1 peignoir (バスローブ)
〇1 paire de chaussons (スリッパ)
〇1 brumisateur (ミネラルウォータースプレー・・・AveneEvian、Vittelなど)

入院中
〇pyjamas ou chemises de nuit (manches larges) (袖幅広めのパジャマ)
×robe de chambre (ルームガウン)
〇nécessaire de toilette (洗面用品)
〇paquets de slips en filet (使い捨てショーツ)
〇serviettes hygiéniques (生理用またはお産用ナプキン・・・クラシックの夜用タイプがおススメ)
×thermomètre électronique (電子体温計)
〇gants et serviettes de toilettes (バスタオル、手袋)

授乳する場合
△2 soutiens gorge d'allaitement (授乳用ブラジャー)
△〇1 paire de recueil lait (ニップルフォーマーなどシリコン製カップ・・・あると便利)
〇coussinets d'allaitement (母乳パッド・・・個人的には使い捨てでないタイプが〇)
△×1 tube de crème Lansinoh ou Teinture Mère (乳頭保護クリーム・・・インターネット、薬局で購入可能)
△〇1 coussin d'allaitement (授乳クッション・・・あると非常に便利)

〇 必要
△ 必要、ただし数量は必要に応じて
△〇 なくてもOKだが、個人的には必要
△× なくてもOKで、個人的にも必要なし
× 必要なし

母親学級

フランスでの母親学級についてちょっとご紹介。

フランス語ではCours de préparation à l'accouchement。

助産師さんが行う出産と赤ちゃんの世話について説明を受ける教室。

もちろん、母親だけでなく父親も一緒に参加可能で、最近はこの傾向がどんどん高まっているよう。

Déclaration de grossesseを行うと、居住地区から母親学級のスケジュールと助産婦さんの連絡先が送付されてくる。

また、分娩予定の病院でも母親学級について紹介してもらえる。

私は、病院から紹介された母親学級に参加した。

母親学級をスタートする時期は、セキュの予定表には5か月目くらいからとされているが、自分で好きな時期に、好きなタイミングでとればOK。

私は産休ちょっと前に助産師さんと個人面談を行い、母親学級は産休が始まってからスタートした。

母親学級は個人か5、6人の小グループで行われるので、どちらかを自分で選択して参加できる。

個人面談と、7回の母親学級は基本的にセキュにて100%カバーされ、それ以上は自己負担となる(*)。

私の行っている母親学級は毎回1時間から1時間半、10回の講座が用意されている。

そのうち幾つかはダブルだったりするので、全てとる必要はなく自分の必要なものを選べばよい。

私は、基本的にグループ講習に参加したけど、だいたい半分はカップルで参加という感じ。

うちも相方が張り切って参加しているので、全講習二人で参加した。

一度は予約した受講がキャンセルになり、別の日に予約したら、朝一の講習は空きがないので午後2時から。

一人で行けばいいだろうと思っていたら相方から猛烈なクレーム(笑)。

再度予約を取り直そうとしたけど、グループ講習は出産前には開きがないので、結局個人講習を予約した。

私の場合、前もってあまり知識を入れてなかったので、知らないことがいっぱいあって母親学級はなかなか役に立った。

特に、色んな人に聞いたことや、素朴な疑問など色々質問もできるのが良かった。

また、陣痛や分娩時の呼吸法や体勢についての説明と実践も、効果的。

フランスで一般的なんだと思うけど、私の分娩する病院は分娩台の上でのフリースタイル出産なので、自分の好きな体勢を選択できる。

といっても、もちろ分娩時の体勢なんて知らないので、母親学級でいくつかのポーズの説明を受けて、実際にやってみる。

いきみ方を練習したときは、こんなに疲れるものとは!とびっくり。

あとは、参考になるサイトや本なんかも教えてもらい、とにかく家で色々試して自分に合った(自分が楽な)体勢を見つけましょう、と。

実際の出産には、そんなことを考える余裕はなく、自然に助産師さんに促された体勢だったけど。

ただ、出産前に家で呼吸方法を試すだけで、単純な私は気分的に余裕ができたので、それだけでも効果ありかも。


以下、私の受けた母親学級の内容。

1) Premiers signes pour le départ à la maternité
病院へ行く最初のサイン

2) Théorie du travail, de l'accouchement; de la délivrance
出産(陣痛、分娩、胎盤娩出)についての流れ

3) Pratique du travail et respiration
陣痛時の体勢とと呼吸法の実践

4) Pratique de la mise au monde
分娩時の体勢と呼吸法の実践

5) Allaitement maternel
母乳について

6) Les suites de couches et le retour à la maison
出産後について

7) Les bébés: les soins, les pleurs, le sommeil
赤ちゃんについて(お世話、泣き方、睡眠など)

(*)セキュで100%カバーされない場合もあるので、詳しくは、事前に問い合わせを。

出産

遅ればせながら、5月末に無事出産しました。

当日は夜中に陣痛が始まった、と思ったら1時間くらいで終了。

なんだ、と思って寝ていたら朝6時くらいから本格的に再スタート。

横になったり、座ったり、お風呂に入ったりしながら陣痛をやり過ごしていたけど、だんだん痛みが強くなってきた。

それでも、これくらいで病院に行っても戻されるんじゃないかなぁ、と11時半ころまで耐えてたけど、さすがに限界。

相方に連れられて病院に到着したけど、駐車場から受付まで歩くのも大変なくらい。

相方につかまりながらヨロヨロ受付に着いたら、すぐに分娩準備室へ。

子宮が5cmも開いてますよ、初めてでよくここまで我慢できましたね、とは助産婦さんのお言葉。

そのまま、準備室から分娩室に移されて、早々に麻酔をしてもらう。

と、一気に痛みから解放され、落ち着いた。

そこからは、長いながらも麻酔のおかげで、約10時間の陣痛を体力をあまり消耗せずに堪えられた。

それでも、出産直前1時間くらいは、麻酔の量を増やしたけど痛かった、痛かった!

出産自体に要した時間は30分程。

このうち、95%はベベの頭が出始めてから出てくるまでだったのでは。

頭がでるまではそれでもまだよかったが、頭が出始めてから出てくるまでが痛いのなんの!!

ただ、この大きな頭が出た後は、ビックリするくらいスルリと出てきた、とは立ち会った相方の言葉。

痛かったけど、生まれてきたべべを見た時にはじーんとするものがあり。

初めて胸に抱いたときは、不思議なホカホカする気持ちになった。

なんやかんやで、病室に戻ったのは夜中の12時頃で、看護師さんチェックを受け、簡単に夕食を食べて就寝したのが1時半頃。

長い長い記念すべき一日が終わって、病室の私のベットの横で、べべがスヤスヤと眠っている。

無事に生まれてきてくれてありがとう。

9か月の妊娠中、そして今日この長い一日に立ち会ってサポートしてくれた相方にも感謝、感謝。



bb


妊娠週月数の数え方

フランスの妊娠週月数の数え方は、日本とちょっと違う。

妊娠検診では、semaine d'aménorrhée(SA)とsemaine de grossesse(SG)という表現が使われる。

SAは最終生理の開始日から数え、SGは受精日から数えるので、SA=SG+2週ということになる。

普通に、妊娠何週目、何か月という場合は、SGの方を使う。

フランスでの妊娠月数の数え方は以下のようになる。

妊娠1ヶ月=SG1→4週   妊娠2ヶ月=SG5→8週
妊娠3ヶ月=SG9→13週   妊娠4ヶ月=SG14→17週
妊娠5ヶ月=SG18→22週   妊娠6ヶ月=SG23→26週
妊娠7ヶ月=SG27→30週   妊娠8ヶ月=SG31→34週
妊娠9ヶ月=SG35→39週

個人的な印象では、妊娠週は普段の会話に必要だけど、医療機関では覚えてなくても問題ない。

逆に覚えておきたいのが最終生理の開始日(premier jour des dernières règles)か受精日(date de grossesse)。

診察では、だいたいこのどちらかを聞かれるし、たまに出産予定日を聞かれても、これさえ答えられれば、婦人科関係の場合、さっと調べてくれるので覚えていなくても問題ない。

分娩病院選び

妊娠が分かった時点で、早めに取りかかりたいのが出産する病院選び。

というのが、分娩予約をする必要があるから。

予約を行う期間は、病院によって妊娠何週目から何週目などと決まっている。

早めに探しておかないと、いざ病院を選んでも期間が過ぎていると予約できなくなってしまうこともある。

特にパリは、ほかの都市より早めなので、妊娠2か月目くらいに予約するつもりで準備した方がいいらしい。

私の場合、家から車で10分程で行け、知り合い何人かが実際に分娩しおススメしてくれたHopital privé d'Antonyにした。

TELしてみたところ、予約は実際に病院に行かないといけないとのこと。

朝一で出向いて、登録用紙を記載。

妊娠準備キットと、病院についての説明書、入院時に持っていく準備リストなどをもらってあっという間に完了。

病院での検診は、6か月目からスタートしないといけない。

それまでは、自分のかかりつけ医や助産師でもいいし、最初から病院の医師でもOK。

私は、5か月目まではかかりつけの婦人科医の検診を受け、その後は病院の医師に変更した。

私のかかりつけ医は、Convention1でありながら、予約が比較的とりやすいのがメリット。

ただし、待ち時間が長く、朝一のアポでも15-20分待ち。

もっと遅い予約だったら、1時間待ちもありえるというのがデメリット。

それからエコグラフィーがないので、超音波検査は別の医師のところへ行かないといけない。

病院での検診は待ち時間が短く、エコグラフィーがあるので、毎回、エコーで胎児の状態が見れるのがメリット。

また、次回のアポも、帰り際に秘書の人にお願いすればいいので電話しなくていいのが◎。

デメリットは、アポが詰まっているので、次回アポが1か月以上先になることが多いのと、診察料がConvention2で毎回60ユーロかかる。

私は幸いミチュエル(共済保険)で全額返済されるけど、そうでない場合は毎回自己負担が発生する。

分娩費用は、公立病院かセキュリテソシアル
(健康保険)と協定のある病院であれば、基本的に全額カバーされる。

ただし、入院時に個室を選択したり、TVや電話、麻酔科医の診察超過料などはカバーされない。

これらの追加費用が発生する場合、それがミチュエルでカバーされるかを確認しておくのも、分娩病院選びのポイントの一つかも。


産休スタート

長らくご無沙汰している間に、産休もスタート。

産休直前はかなりハードに働いてヘロヘロになっていたので、産休がスタートして一気にリラックス。

しっかり寝て、昼寝して、お散歩して・・・みたいなのんびりした生活を満喫。

おかげで産休に入ってから、お腹もぐーんと出てきた感じ。

いきなり休みになると暇になるのかなぁ、と思ってたけど、産休に入ってから母親学級をスタート。

これに定期健診やお買いもの、ランチに出かけたり、家の片づけなんかも加わって、程ほどに予定が詰まった状態。

フランスでの産休は基本的には産前6週+産後10週の計16週。

ただし、双子の場合は産前12週+産後22週の計34週など子供の人数によって変わってくる。

産休に入るにあたり、本人は特に手続きは必要なし。

勤務先が給与証明書をセキュリテソシアルに送付するだけ。

基本的には病休の時のように書類を送る必要さえなく、セキュから送られてきた産休開始の予定日から産休に入ればよい。

ただし、産休予定日前に前倒しでcongé pathologiqueが出された場合、それをセキュに送付しないといけない。

産休手当は上限はあるものの、基本的にはセキュリテソシアルにて給与の全額保証される。

労働協定によってはセキュの上限を超えたものは会社が負担し給与が100%保証される(*)。

産休中も会社から給与が支払われる場合は、給与はいつも通り支給され、産休手当はセキュから会社へ振り込まれる。

セキュから本人に産休手当が振り込まれる場合は、2週間に一度振り込まれる。

給与の心配をしなくていいのは、安心してお休みできるいいシステム。

同様に、有給休暇の権利や勤続年数はいつも通り取得し続けるし、会社で加入しているミチュエル(共済保険)から医療費の払い戻しを受けることができる。

もともと母親に優しい国民性ではあるものの、それと共に、出産、育児に関わる法の整備がフランスの出生率を押し上げていることは確かだろうな。

(*)実際の産休手当支給額は、そこから税金(CRDS、CSG)6.7%が天引きされた金額


妊娠初期の手続きについて

ちょっろっと妊娠関連手続きについてご紹介。

妊娠が確認されると、まず行うのはdéclaration de grossesse(妊娠届けの提出)。

お医者さんからPremier examen médical prénatalという3枚綴りの用紙を渡されるので、それを自分の住んでいる地域のCPAMCAFに送付する。

これは、妊娠3か月が終わるまでに送付しないといけない。

これでのAssurance MaladieCAFに妊婦登録される。

Assurance Maladieからは妊婦検診の予定表、CAFからは出産手当申請用紙が送付されてくる。

出産手当申請書は、必要事項を記載し提出書類を揃えてCAFに郵送すると、後日、受給資格の審査結果が返送される。

それ以外は、分娩病院選びと登録と必要な場合は、託児所への登録。

どちらも、病院、住んでいる市町村によって時期が違うので、早めに登録時期をチェックしておくのがベター。


妊婦検診


フランスでは、妊娠3か月までに1回目の検診を受け、4か月目から9か月まで毎月1回、計7回の検診と、妊娠3、5、8か月に行われる3回の超音波検査が妊娠中の定期健診となる。

その間血液検査、尿検査なども定期的に処方されるし、必要があれば検診や超音波検査が追加される。

定期健診の為に勤務時間を抜ける場合、この時間は欠勤扱いとされないので、勤務先へ定期検診予定表のコピーを提出し、定期健診日にはその旨を連絡を忘れずに。

この妊婦定期健診費用は、100パーセント健康保険でカバーされる(*)。

また妊娠6か月目から、出産12日後までは、全医療費は、100パーセント健康保険でカバーされる(*)。


出産手当


CAFから出産準備の為に支給される一時金で、妊娠7か月目に支給される。

2013年現在支給額は912,12ユーロ。

支給条件は、フランスに定期的に滞在しており、1年のうち6か月間フランスに居住していることと、所帯収入が規定の所得制限内であること(下記参照)。

例えば、2013年の所得制限は共働きの両親で子供がおらず、一人目の子供を出産予定の場合2011年の所得が46014ユーロが上限となる。

また、ミチュエルによっても出産手当が支給される場合があるので、こちらは各ミチュエルに問い合わせください。

扶養人数 片親のみ働いている場合 共働きの場合
1 34 819 ユーロ
46 014 ユーロ
2 41 783 ユーロ 52 978 ユーロ
3 50 140 ユーロ 61 335 ユーロ
1人追加毎 +8 357 ユーロ +8 357 ユーロ


(*)ただし、医療費がセキュリテ・ソシアル基準額部分のみで、基準額超過分は自己負担、または加入ミチュエル(共済保険)から払い戻しとなる。

マタニティー生活

あまり真面目な?妊婦生活をしていないので、知らないことがいっぱいある無知な妊婦。

が、その分、あんまり不安もないので、のん気な妊婦。

最近は自覚してきたけど、よく聞かれて困ったのが今何週目?とか何か月?とか聞かれた時。

ええーっと、多分○○か月くらい、と自信なく答えていた。

今もあまり自信はないのだが、確か、いつが○○か月検診だから○○か月だ、みたいに答え方を覚えた。

いい悪いはあるけど、ま、ストレスのない生活だからいいのだ、と勝手に思っている(笑。

こんなのん気でいられるのは、つわりも何も一切なく、体調が良好だから。

食欲が増大することも、臭覚や味覚に変化もないので、食事もいつも通り。

逆に気持ち食欲が落ちたので、食べたい物を食べたい分食べても体重は増えないからラッキー、なんて思ったりしてる。

ただ今、妊娠6か月(日本では多分7か月)に突入。

お腹も出始めてきたし、胎動もしっかり感じられるようになってきて、体の変化として、妊娠してるんだと感じられるようになってきた。

そんなのん気な妊婦だけど、妊娠初期にちょっとしたハプニングがあった。

とある明け方、出血があり、さすがにびっくり。

こういう時は、とにかく安静にしないといけなかったはず、ととりあえず再び横になって過ごした。

朝の時点では出血も止まっていたが、とりあえず病院の緊急診察行くと、大したことはないがとにかく安静にと一週間のドクターストップ。

一週間後に、かかりつけの婦人科医の定期検査に行くと、まだ完全に止まっているとは言えないと、さらに二週間延長。

人生最長の3週間のドクターストップ!!

といっても、ベベに問題はないし、本人的には痛みも何も自覚症状がないので、バカンスでもないのにこんな長い休みもらっても、、、とまたのん気に構え。

その後はもちろん、出血もおさまり、母子ともにいたって順調。

今日もお腹に、ポコッポコッという動きを感じながら一日を過ごしている。

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