自分に出来ること

ニュースで飛び込んできた、東北関東大震災。

テレビの画面に映る映像は、まるで現実の事とは思えない。

衝撃的な映像に絶句し、何が起きたのか理解するのに時間がかかった。

沢山の人と街を破壊した地震と津波。

日本中、世界中の人の生活を脅かし続ける原発事故。

被災地で大変な思いをして暮らす人たちの役に立つことはできないのだろうか。

ちっぽけな自分に出来ることは何か。

そんな時知ったフランスの寄付に対する税金の控除制度。

困っている人への援助団体に寄付した場合、510ユーロを限度に、その75%が所得税から控除できる。

それ以上の場合は、所得の20パーセントを限度に寄付額の66%を控除することができ、20%を超えた場合は5年を限度に繰越しできる。

例えば100ユーロを寄付しても、その75%である75ユーロを所得税から減額することができる。

その結果、25ユーロ負担するだけで、100ユーロの寄付ができるのだ。

この制度を利用するのに、注意するのは以下の3点。

税金の控除をする為には、寄付した団体が発行した領収書が必要となるので、それを必ず保存しておくこと。

また、税金の控除は寄付した年の所得税の申告から控除するため、例えば2011年3月に寄付した場合、2012年に申告(支払)する2011年の所得税から減額する。

それから、せっかく寄付したお金が、それ以外の目的でする寄付金を使用していてはもともこもない。

寄付する団体についても、少しは知っておくことが必要になる。

被災地が復興するには、資金がどうしても必要になる。

少しがんばって、その手助けができるのであれば、自分も参加したい。

さらに、この制度を利用することで、寄付できる金額が大きくなる。

そして、この制度を利用して、少しでも復興の輪が大きくなるのであれば、その輪が大きくなることに協力したい。

これが、今の自分に出来ることかな、と。



2011年4月に寄付した場合の寄付と所得税減額の流れ
1)2011年4月 寄付
100ユーロ寄付とその領収書の受取り

2)2012年5月 2011年所得税申告
所得税申告用紙Réductions et crédits d'impôt - vos dons欄寄付した金額を記入
今年度と変更がなければ、7UD欄
これで、その金額75%である
75ユーロが所得税から減額される 


寄付&所得税減額早見表
  寄付金額   税控除額  実質負担額
40.00 30.00 10.00
50.00 37.50 12.50
60.00 45.00 15.00
70.00 52.50 17.50
80.00 60.00 20.00
90.00 67.50 22.50
100.00 75.00 25.00
150.00 112.50 37.50
200.00 150.00 50.00
300.00 225.00 75.00
400.00 300.00 100.00
500.00 375.00 125.00


参考サイト
Service-Public.fr
寄付に対する税控除についての説明

Croix-Rouge Française 
フランス赤十字では、インターネット上で寄付が行える

在仏日本大使館
依頼すれが、大使館でも義援金の寄付に対し領収書を発行してくれる


日本でも同様に、特定寄付に対する税金控除制度があります。
詳しくは以下のサイトをご参照ください。
日本赤十字社
国税庁
All about

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このページは、こたるが25 mars 2011 23h01に書いた記事です。

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