シャッター雨戸

フランスで、ほとんどの家にあるVoletsという雨戸。

両面に開く鎧戸タイプのvolets batteantsとシャッタータイプのvolets roulants

の2タイプがある。

もちろん美観の意味もあるが、それ以上に実用的に活躍している。

まずは何といっても、防犯にもってこい。

フランスの保険では、この雨戸を閉めてなければ不在中の補償がおりないこともある。

それから、暑い夏は日中閉めて暑さを妨げ、寒い冬は夜間に閉めることで冷気を妨げる。

お家の設備としては必須アイテムの一つなのだ。

我が家のVoletsはシャッタータイプのVolets roulantsで手動で開け閉めしていた。

で、相方の希望により、この手動式を電動式にした。

もちろん日曜大工が得意な我が相方親子、機材を購入して自分たちで取り付け。

幸い、相方パパのお友達が、雨戸や門、窓や扉なんかの販売、設置をしている。

このお友達に希望を伝えて、必要な機材を揃えてもらった。

私も詳しいメカニズムは知りませんが、言ってみると、トイレットペーパーと同じ。

シャッター式の雨戸は中に芯があって、その周りに雨戸が巻きついている。

その芯に雨戸の一番上の端っこを繋いで、芯を回す事で雨戸を上げ下げする。

で、この手動式の上げ下げを自動にするには、モーター付の芯に変更するのだ。

という訳で、まずは雨戸が収まっている部分を開いて、手動式の芯を取り外す。


volet1


まずは雨戸が収まっている部分を開いて、手動式の芯を取り出す。

取り出してしまうと、中はスッカラカン。

それから、モーター付の芯を取り付けようとしたところ問題が発生。

取り付け金具の形とサイズが違うの、設置ができないのだ。

さてさて、この問題を解決するのに、頭を捻る職人親子(笑)。

最初っからハコを開いて写真を撮って、お友達の業者さんに送ってたら、

解決策も提供してくれたのに...といいつつ、悩む二人。

これに結構時間がかかったので、初日に設置できたのは、6つのうちの1つだけ。

それでも、解決策を見つけるんですな。


volet2


結局、木製の板に芯の取り付け金具をとりつけて、枠に取り付けた。

もう一方には、穴を開けた金属板を取り付けて固定。

いやぁ、よくそういうアイデアが思い浮かぶもんだ。

こういうリフォームを自分の手で手がけるDIY達人は、なんやかやと実現するんだな。

そうして、モーター付の芯を設置して、芯に雨戸を取り付けたのが下の写真。

それにしても芯と雨戸の繋ぎの強度の違いにビックリ!

手動式の(写真一番上の長細いの)は、こんな貧弱なアルミの板だけで引っ付いてたのか、

と驚いたけど、電動式の頑丈な繋ぎ(写真下の白いクリップのようなもの)にもビックリ(笑)。

こりゃ、壊れませんね、確かに。


volet3


結局、3日かかって6つの雨戸に取り付け完了。

いやぁ、よくがんばりました!

リモコンで開閉が出来てとっても楽。

おまけに相方の希望で、自動開閉をプログラムできるリモコンも購入。

もちろん、何時に明けて、何時に閉めるなんてプログラムは自分でしないといけないけど、

何もしなくても朝は雨戸が空いてて、夜は雨戸が閉まっている。

いやぁ、確かに便利、だけど、なくても良かったんですがね。

こういうのが好きなんですな、うちの相方。

まあ仕事柄、相方にとっては玩具に近いのかもしれない。

...高価な玩具なのでちょいと厄介だけど、まあ実用的なので、許すとしよう。


この記事について

このページは、こたるが 6 décembre 2008 19h53に書いた記事です。

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