結婚式の予約

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フランスで法的な婚姻は、Mariage civilという。

そのためには、市町村役場にて結婚式を行い、初めて成立する。

これに対し、教会で行われるMariage religieux。

これは宗教上の結婚であり、法的効果はない。

これを行うかどうかは本人の自由である。

Mariage civilは生涯何回でもできるが、キリスト教では離婚を認めないためMariage religieuxは一度きり。


Mariage civilは、新郎新婦のどちらかが継続的に居住している役所で行われる。

これは1ヶ月以上居住していることが必要なだけなので、本住居とは別でもOK。

結婚を行う役所に行き、必要書類を提出し、婚姻日を決定。

それに基づき、役所の掲示板にPubulication des bans(婚姻公示)が行われる。

婚姻公示というのは、この二人が結婚しますよ、というお知らせが貼り出されることで、

一般的には、結婚する日の20日前10日間で公示される。

二人が別の街に住んでいる場合は、30日前

この間、結婚に反対する人はその意志を申し出できる。

公示が反対なく無事終了すると、結婚、という運びになる。

またフランスでの結婚に
必要なのが証人。

新郎、新婦がそれぞれ最低1人、最大2人ずつ証人を選ばないといけない。

国籍も何も関係ない為、自由に選ぶことができる


私達も、まずは役所に出向いて、必要リストをもらい、手続きの説明をうけた。

必要書類はこんな感じ。

フランス人
Acte de naissance 出生証明書
Attestation de domicile 居住証明書
pièce d'identité 身分証明書
Copie de pièce d'identité de témoins 証人の身分証明書のコピー
Dossier complété 役所でもらった書類に必要事項を記入したもの 



外国人
Acte de naissance 出生証明書
Certificat de coutume 慣習証明 
Certificat de célibat 独身証明
Attestation de domicile 居住証明書
pièce d'identité 身分証明書
Copie de pièce d'identité de témoins 証人の身分証明書のコピー
Dossier complété 役所でもらった書類に必要事項を記入したもの



出生証明と住居証明は提出日の3ヶ月以内のも、外国人の出生、慣習、独身証明は

6ヶ月以内のものが必要とのこと。

ただし、出生証明は、婚姻日からも3(6)ヶ月以内のものが必要なので、婚姻日の時点で

早めに予約した場合は、取り直して再提出する必要がある。

それでも早めに予約するのは、結婚の日付が決まらないと、式場なんかの手配ができない。

おまけに、結婚式の日時は早いもの勝ち。

結婚式自体は20分ほどなので、一日に複数組結婚することができる。

ただ、6~8月は結婚ラッシュなので土曜日は奪い合い。

さらに、一番最初にその日を予約した人のみが、時間を自由に選べる。

2番目以降のカップルは、最初の人が予約した前後の時間しか選べないらしい。

会場確保も含めて、物静かな争いが繰り広げられるのだ(笑)。


提出書類は全て比較的簡単に手に入るが、出生証明だけ取り寄せが必要。

フランス人の相方は、出生地の役所に発行を依頼して、郵便で受け取り。

私は、まずは出生地の市役所で戸籍謄本をとって、外務省でアポスティーユをつけた。

アポスティーユ付の戸籍謄本を元に、在仏日本大使館で出生、慣習、独身証明を発行してもらう。

どちらも結構スピーディーなので、2週間後には証明書を受け取った。

こういうところは、ビバ日本、ホント素晴らしい。

書類がそろったら、早速、市役所に電話をして、書類提出日を予約。

予約なしでは、書類の提出ができないから。

それも、実際市役所に行ってみて納得。


書類を提出すると同時に、市役所の担当者さんは全ての情報をパソコンにインプット。

内容に間違いがないか確認して、結婚式の日決定する。

が、その作業に小一時間かかるのだ。

おまけに結婚や戸籍を扱う市民課の担当者はほぼ全員夏休みで、一人だけ。

朝一に予約していた私たちの後ろには、順番を待つ人ができていたのはいうまでもない。

いやぁ、ホント、予約しとかないとフランス恒例の順番待ちになっただろう。

幸い私達は、その日を予約した一番目だったので、好きな時間も選べた。

時期外れだったのが幸いしたよう。

とにもかくにも結婚手続き第一歩、無事終了。

コメント(2)

御結婚オメデトウございます。
習慣の違いで結構思わぬ出来事もあるでしょうが、手続きだけはきちんとして
置かねば、身分保障の原点ですからね。
婚姻届のみの日本に比べると、公的儀式のあるフランスの方が結構重みがあっていいかもね。
お義父様との蔬菜や果物の交流、いい御関係のようで。何時もニコニコいただくのが、親孝行のポイントですよ。ジャムなど料理・加工したものをフィードバックすればその効果倍増。
こちら先日孫2人が来て初スイカを食べさせたら、水っぽくて不評でした。今年は初作で、日照りにかわいそうで毎日水をやったのが失敗。トマトは皮が硬くなりましたが、こちらの方は、孫が平らげてしまいジージーは満足です。
永谷園の即席寿司も2杯平らげ、寿司桶が空っぽになりビックリにっこり。
モノを通じた交流は、将来の思い出にもなりますね。
ここ1週間は秋の長雨のような雨続きの冷え込み。郷里の四国は3ヶ月雨なしの変則異常の気象で又農作物不足高騰かも。

この記事について

このページは、こたるが10 août 2008 0h23に書いた記事です。

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